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『五木の子守唄』
  熊本県民謡

MP3(958KB)。2分43秒。声はVocaloidのMeiko。
熊本県球磨郡五木村に伝わっていたのを古関裕而の演奏により全国的に有名になった歌です。この歌は子どもを寝かせる歌ではなく、子守に奉公に出された子守の嘆き節、「守り子唄」だそうです。伝承されている歌詞は70以上あって、変化に富んでいますが、どれとっても、少女たちの悲しい心情が偲ばれます。ここでは、西東社刊『日本のこころの歌』所載の7番構成の唄を載せました。
歌       詞 大         意

おどま盆ぎり盆ぎり盆から先ゃおらんど
盆が早よ来りゃ 早よもどる

子守奉公は盆までなので、盆が早くきてくれないかなあ。早くもどれるのに。

おどま勧進 勧進 あん人達ゃよか衆(し)
よかしゃよか帯 よか着物

私達は貧乏な勧進(小作人)だが、あの人達はよか衆(地主)達だ。いい帯や着物や食べ物でいいなあ

あすは山こえ どこまで行こか
鳴くは裏山 蝉ばかり

子守で山の中に行ったが
裏山では蝉だけが鳴いていた

おどんが打死(うっちん)だちゅて誰(だい)泣(にゃ)いてくりゅきゃ
裏の松山 蝉が鳴く

自分が死んだからといって誰が泣いてくれるだろう
裏の松山の蝉が鳴くだけだ

蝉じゃごんせぬ 妹でござる
いもと泣くなよ 気にかかる

蝉だけじゃない、妹も泣いてくれだろう
だが、泣いてくれるな、可哀想だから

おどんが打死(うっちん)だば 道端(みちばち)ゃいけろ
通る人ごち 花あぎゅう

自分が死んだら道端に埋めて欲しい
通る人が花をあげてくれるだろう

花はなんの花 つんつんつばき
水は天から もらい水

道端の粗末な墓に飾る花はつばきだ
でも花は人にかまってもらえず、放っておかれる